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魚種ごとの反応

ヒラメを追う vol.2

この魚探画像からどんなことが解り、どんなことが推測できますか?

ヒラメを追う vol.2 魚探映像 ヒラメ自体の反応を探すのは困難だが、岩礁周りに群れるベイトフィッシュを見つけることでヒラメが近くに生息していると推測できます

ボートは約2ノット(人間が歩くほど)のスピードで進めながら撮影したもので、周波数は200キロヘルツ、底質判別機能をグラフィックモードで表示しています

この画像からは以下のような情報が得られます

  • 水深32.3メートル
  • 底質がMUD(泥)、RCKS(岩)さらにGRVL(小石)へと変化している
  • 海底ラインが全体的に右上がりで、顕著な凸凹が存在する
  • 海底付近の所どころに魚の反応が映っている

この魚探画像はヒラメを釣った実績ポイントにて撮影したものです。

画像から得られる情報でポイントの特徴を見てみましょう。

まずは海底ラインが全体的に右上がりとなっていることから、浅い方へ向けボートを進めたことが読み取れます。水深45メートルほどの位置からスタートし、最終的(画面撮影時)には水深が32.3メートルの位置まで移動しました。 その過程で海底ラインに顕著な凸凹が現れました。海底ラインから下側へ伸びる"尾引き"の長さに注目すると、凸凹部分の尾引きが他の部分の尾引きよりも長いことが分かります。これは海底で反射した超音波が送受波器へ戻った強度が大きいことを意味していて、これにより海底が硬い物質(岩礁等)であることが推測できます。

実は今回使用した魚探は底質判別機能を有するモデル(FCV-627)であり、底質が一目瞭然。

この画像ではボートを進めていく過程で底質がMUD(泥)、RCKS(岩)、さらにGRVL(小石)へと変化していることが読み取れます

海底付近の所どころに魚の反応が映っているので、この魚を求めてヒラメが潜(ひそ)んでいる可能性があります。

このような釣り場ではボートをゆっくり流しながらヒラメの居そうな場所を次から次へと探っていく攻めの釣りが有効です。

とはいえ、ボートを流すと刻々と水深や海底地形、さらに底質が変化するので根掛かりに注意が必要です。

魚探画面の海底ラインに顕著な凸凹が映し出されれば、必然的に根掛かりを注意しますが、平根(平坦な岩礁)の場合には凸凹が少ないので根掛かりに対する注意力が薄れがちです。

実際には平根でも海藻等により根掛かりするので決して油断はできません。

むしろ、海底ラインに凸凹が表れない平根こそ、根掛かりに対する対処が必要で、底質判別機能の有り難味を実感できます。

  • ヒラメを追う vol.2 釣果写真 座布団サイズのヒラメは誰もが一度は釣ってみたい憧れのサイズです。高級魚だけあってお味の方も申し分ありません
  • ヒラメを追う vol.2 水中画像 海底の景観と同じ模様で、ベイトフィッシュが現れるのを待ち続ける大ビラメ

岩礁の上に伏せて身を隠し、小魚に襲い掛かるヒラメの映像です。砂地に棲息すると思われがちなヒラメですが、実際には岩礁周りの方に多く分布しています。それは大好物の小魚が岩礁付近に集まりやすいことに起因します。
岩礁そっくりに”擬態”することで自身の存在に気づかれないようにして小魚たちが近づいて来るのをジッと待っています。射程距離まで近づいて来たら、勢いよく飛びつき捕食します。この映像ではクロホシイシモチに襲い掛かりましたが、捕食には失敗したようです。ヒラメのサイズにもよりますが、小魚を丸呑みする場合と、一旦咥えてから時間を掛けて呑み込む場合があり、後者の場合には「ヒラメ40」といって前アタリが来てから40秒間は合わせてはいけないと釣り人の間ではいい伝えになっています。

水中映像一覧

著者紹介

カートップボート 友恵丸 船長 小野 信昭 さん

FURUNOフィールドテスター DAIWAフィールドテスター 月刊ボート倶楽部ライター

愛艇・友恵丸を車に積んで北は北海道から南は沖縄まで全国を飛び回りボートフィッシングを楽しむアングラー。スキューバーダイビングも経験豊富で、水中を知った上で行なう魚探の解説には定評があり、各地で行なうボートフィッシング講習も人気が高い。また、ボートフィッシングにおける安全面やルール、マナーの啓発にも力を入れており、自身が開設するウェブサイトやボート関連雑誌で古くから呼びかけている。著書「必釣の極意」、共著「魚探大研究」。

ウェブサイト:気ままな「海のボート釣り」
使用機材:9型ワイド、カラー液晶GPSプロッタ魚探 型式 GP-1971F