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魚探の仕組み

単体魚と魚群の映像

一般に、魚探がとらえた映像は魚の群れであり、魚群映像として表示されます。魚探画面上に映し出される魚影はほとんどの場合、空に浮かんだ雲のようなパターンになります。雷雲のように大きく固まったものもあれば、パラパラと散ったようなもの、全体に薄くぼやけたようなものなど様々です。

この映像パターンは、魚種により異なります。また、魚の習性などにより海中における遊泳時の群れ方なども違ってきます。 画面上では、群れを形成する魚群と単独で行動する単体魚では完全に異なったパターンで現れます。魚探を初めて扱う初心者のアングラーでも、単体魚と魚群との映像の出方はハッキリと区別がつくぐらいです。

例えば、イワシでは大きく固まって群れて遊泳するため、魚探画面上ではそれなりに大きく固まった映像で表示されます。泳ぐ層がイワシとは異なりますが、アジもしかりです。魚群を形成する魚種は、大なり小なりある程度固まりますので、もっこりとした形で魚探画面上に出てきます。

一方、単独で遊泳している魚は、魚探画面上に完全な一匹の形で現れます。単体魚の魚探映像はすごく特徴があります。ブーメランのような、三日月のような山形パターンをしています。

単体魚映像をよく見ると、魚がバラバラに動きまわり、エサを求めてあちこちをウロウロしていることがよくわかります。

著者紹介

マリンギアライター 須磨 はじめ さん

神戸市須磨区在住

「ボートフィッシング」では、「すぐに役立つ電子機器解説」の連載を持つ。
著書:「電波航法機器」「電波機器と超音波機器」「魚探・GPS100%使いこなしブック」他