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魚探の仕組み

画像の動き方

魚探でとらえた魚群・海底・プランクトンなどの海中からの反射信号は、指示部本体の画面上にカラー映像で表示されます。もちろん、このとき画面上に現れる魚群映像は、実際に海中を遊泳するサカナそのものの実像ではなく、また魚の形状をした映像でもありません。反射信号の強弱に応じて色で表示してゆきます。

海中から反射して返ってきた信号は、船底に設置した送受波器でとらえられ、受信部を通過したあと画像処理部で表示信号となり、画面上に表示されてゆきます。

前頁で、魚探の画像表示内容について、どのようなパターンで表示されるかを紹介しましたが、はたしてこの画像はどのようなカタチで動いてゆくのかを見てみましょう。

魚探では、魚群から反射して返ってきた信号を、時間の経過にしたがって表示し、画面上に順次信号を並べて魚群映像として作り上げてゆきます。

実際の魚探画像は、指示部本体の画面に向かって右端から左方向へ順次送り出すというパターンで動いています。画面の右端がもっとも新しい情報であり、時間経過とともに古い信号は次々に左へ左へと送り出されて移動してゆきます。

故意に画像送りを止めない限り、魚探画像は一定のリズムで常に左へ左へと動いてゆき、静止することはありません。送り出す速度は切り替え式になっていますので、好きな速さで見ることができます。画像送り速度が速い場合は、小さな魚群でも長い映像として表示されることになります。

著者紹介

マリンギアライター 須磨 はじめ さん

神戸市須磨区在住

「ボートフィッシング」では、「すぐに役立つ電子機器解説」の連載を持つ。
著書:「電波航法機器」「電波機器と超音波機器」「魚探・GPS100%使いこなしブック」他