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子どもと一緒にボートフィッシング

子どもと楽しむボートと釣り その1

まず楽しいことから

「子どもが小さいころからボートや釣りばかりだと、大きくなってボートも釣りもきらいになるぞ~」

マイボートを購入し、0歳8カ月の息子とボートフィッシングライフを始めることになった私たち夫婦に、先輩たちが口ぐちに言います。自身の体験も含めたみなさんのそんなアドバイスもあって、とにかく子どもと海へ出ようと思ったら、まずはその楽しさをいっぱい知ってもらおうと思いました。

安全についてはきちんと教えますが、それ以外はボートも釣りも、おいしいとこ取り大歓迎。やりたいことはできる限りやらせて、飽きたら無理強いをしない。危ないことをした場合を除いて注意せず、怒らず、かわりに何かできたらいっぱい褒める。

たとえば釣りは3歳くらいから始めましたが、まずは大人が魚を掛けたらサオを渡し、ファイトだけを体験。ちょっと頑張らせて、魚が上がったら「すごいね~!」といっぱい褒めてあげました。

親が手を添えながら、操船にも挑戦。ちょうど乗り物が好きになってくる年頃だったこともあり、これにはとても喜びました。

手軽に釣れて、美しく、小柄でも元気なファイト。さらに食べてもおいしいシロギスは、小さな子どもにはおすすめ!

タックルの扱いは、まず陸上で慣れるとよい。釣り堀や管理釣り場にもよく行きましたが、混んだ管理釣り場は小さな子どもにはかなり危ないです

おすすめの釣り

いっしょに操船しながら、海上での見張りの仕方や注意する点、いざという時の対応などを教えます。まだ3~4歳の子どもにどれくらい伝わるかはわかりませんでしたが、とにかく夫婦で代わる代わる、何度も繰り返し伝え続けました。楽しむためには、安全であることが絶対条件だからです。小さくても、海の上で無茶をすれば、命にかかわります。最低限の安全知識「フネの上では船長(パパ)がダメと言うことは絶対にダメ」―だけは徹底しました。 

さて、おすすめの釣りはといいますと、まずはシロギス釣りやハゼ釣りなど。特にシーズン中のシロギスは、難しいことを言わずに広い浅場の砂地で手軽に楽しめます。大人がエサつけをして、仕掛けを投げてあげれば、あとは子どもにまかせて、巻いてきても、うまく巻けずに止まっていても、それなりの誘いになって魚が釣れます。これなら3~4歳の子どもでも十分に挑戦できるはず。アタリがあったら軽く合わせる方法も教えてあげれば、さらに “自分で釣る”楽しさを味わえるでしょう。

かわいい外道がいろいろ釣れるのも子どもにとっては魅力のようで、うちの息子も、バケツの中でそういった小魚たちと遊ぶのが大好きでした。ただし、ハオコゼなど、毒のあるお魚には気を付けてくださいね!

子どもにとっては外道も本命もありません。釣れたお魚はみんなうれしいお友だち。遊んだら海に逃がすか、おいしく食べてあげようね

ボートや釣りをきらいにしない作戦その1で、ボートの上では、お菓子やジュースが解禁になります

著者紹介

伊藤佳子 さん

フリーランスライターを務める兼業主婦

ボート&ボートフィッシング雑誌「Boat Club」のもと編集者。現在は子育てのために独立し、フリーランスのライターを務める兼業主婦。全長16フィートのプレジャーボートをマリーナに置いて家族そろってボート遊びと釣りを楽しむほか、2馬力専用インフレータブルボートでの釣行も楽しんでいる。