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子どもと一緒にボートフィッシング

0歳から始めてみたボート遊び

どうしても海に出たくて

雑誌の読者投稿などで「子どもは何歳くらいからボートに乗せられますか?」なんていう質問を見かけることがありますが、我が家でいえば0歳。2月末生まれの息子が初めてボートに乗ったのは、10月の終わりのとある天気の良い日曜日のことだから、正確には8か月ということになります。

結婚する以前から釣りが大好きだった私たち夫婦は、結婚してからも子どもが生まれるまでは夫婦そろって遊漁船の釣りに出かけることが多かったのですが、赤ん坊連れではさすがにそれも不可能というもの。

でも当時息子を産み、母親になりたてだった私は、慣れない子育てに追われるストレスと不自由な日々の中で、どうしても、一刻も早く海に出たい思いが募っていました。

「マイボート、買おっか」

そんな唐突な私のひとことで、我が家のマイボート購入計画は一気に動き出す。最初こそ驚いていた夫でしたが、もとより私に輪をかけてボートフィッシングが好きなので、反対するわけもありません。子育ての真っ最中で、資金的にも時間的にもとてもそんな余裕はない状態でしたが、「やる」と決めたらなんとかなってしまうもの…そんな楽天的なところも夫婦そろってよく似ていました。

ボートで海に出れば、慣れない子育ての不安もストレスも解消!子どもと一緒にリフレッシュ~

釣りも覚えれば、ますます楽しみが広がるよ~

もしかして船酔い?

親のわがままで、8か月で初めてボートに乗る羽目になってしまった我が家の息子。初試乗となったその日、出航直後こそご機嫌にはしゃいでいたものの、5分もすると助手席の私の腕の中で眠ってしまい、あとは下船するまでずっと眠り続けていました。

後でわかったことですが、これは一種の船酔いだったようです。ただし周りの先輩方の話によると、「眠ってしまえるなら大丈夫、そのうち酔わなくなる」とのことで、ちょっと安心しました。

その言葉通り、その後も息子はボートに乗るたびによく眠りましたが、幸い気分が悪くなることはほとんどなく、8歳になる現在では眠ることもほとんどなくなりました。ちなみに本人は自分を「まったく船酔いしない人間だ」と思い込んでいるようで、その思い込みがまた、船酔い対策になっているのかもしれません。

まだ自分の意思を伝えられない乳幼児をボートに連れ出す場合、ふだん子どもの様子を見慣れているお母さんの役割が、とても重要になってきます。もしお父さんが、赤ちゃんの頃から子どもをボート遊びに連れて行きたいと思ったら(そうは多くないでしょうが)、まずその前にお母さんをボート遊びに連れ出して、ボートに慣れてもらっておきましょう!

子どもと出航。フネのことはパパまかせでも、幼い子どものことはやっぱりママの役目になります

小さい頃はフネに乗ると寝てしまい、車に乗せてからもずっと寝たまま…これは一種の船酔いなのだそう

著者紹介

伊藤佳子 さん

フリーランスライターを務める兼業主婦

ボート&ボートフィッシング雑誌「Boat Club」のもと編集者。現在は子育てのために独立し、フリーランスのライターを務める兼業主婦。全長16フィートのプレジャーボートをマリーナに置いて家族そろってボート遊びと釣りを楽しむほか、2馬力専用インフレータブルボートでの釣行も楽しんでいる。