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魚に逢いたくて

シロギスを追う vol.1

この魚探画像からどんなことが解り、どんなことが推測できますか?

シロギスを追う vol.1 魚探映像 表示モード「海底直線拡大」の画面では起伏のある海底を直線で表現するので海底と判別しずらい海底付近の反応を見分けるのに有効だ

ボートは約2ノット(人間が歩くほど)のスピードで進めながら撮影したもので、周波数は200キロヘルツ、表示モードは「海底直線拡大」です。

この画像からは以下のような情報が得られます

  • 水深17.1メートル
  • おおむね平坦な海底で、左側に淡い反応が映っている
  • 海底ラインから下に伸びる尾引きが短く砂地だと推測できる

実はこの釣り場で釣れたのはシロギスで、水中画像にもありますようにシロギスは砂地や砂泥地を好んで生息する魚です。

魚探画像の右側画面に注目すると海底付近の左側に0.5mほどの高さの淡い反応が映っています。反応強度を表す色が海底の赤色とは明らかに異なることから、その淡い反応が海底起伏ではなく海底とは異なる物質であることが推測できます。

このことは左側画面の「海底直線拡大」モードでも明らかです。海底を直線表示に変換し、海底から5mまでの範囲を拡大表示している左側画面ですが、前述した淡い反応がもし海底と同じ物質なら直線に変換されるはずですが、直線ではなく淡い反応のまま表現されています。つまりその淡い反応は海底とは異なる物質であることがここでも明確です。

自分のダイビング経験からすると、この淡い反応は海底付近にあるナチュラルストラクチャーで、砂地に点在する海藻群だと思われます。

  • シロギスを追う vol.1 釣果写真 シロギスは天ぷら、フライ、良型は塩焼きや糸造りなど様々な料理に向く美味しい魚だ
  • シロギスを追う vol.1 水中画像 シロギスは砂地や砂泥地を好んで生息するが、近くには必ずといっていいほど海藻などの隠れ場所が存在する

著者紹介

カートップボート 友恵丸 船長 小野 信昭 さん

FURUNOフィールドテスター DAIWAフィールドテスター 月刊ボート倶楽部ライター

愛艇・友恵丸を車に積んで北は北海道から南は沖縄まで全国を飛び回りボートフィッシングを楽しむアングラー。スキューバーダイビングも経験豊富で、水中を知った上で行なう魚探の解説には定評があり、各地で行なうボートフィッシング講習も人気が高い。また、ボートフィッシングにおける安全面やルール、マナーの啓発にも力を入れており、自身が開設するウェブサイトやボート関連雑誌で古くから呼びかけている。著書「必釣の極意」、共著「魚探大研究」。

ウェブサイト:気ままな「海のボート釣り」
使用機材:7型ワイド、カラー液晶GPSプロッタ魚探 型式 GP-1870F